黒川を歩く
多摩丘陵周辺には自然が多く残っていて時々散歩に出かけたくなります。
今回は川崎市麻生区の北西、黒川地区に行ってみました。地図で見ると東京都に食い込むような形をしており(町田市が神奈川県に食い込んでいる?)、周りを東京都稲城市、多摩市、町田市に囲まれています。都心からは小田急線の新百合ヶ丘で小田急多摩線に乗り換え、黒川駅で下車します。
アクセス
小田急黒川駅
小さな駅ですが、北口に読売日本交響楽団の練習場があるため駅メロがクラシック音楽という洒落た駅。調べたところ音源の演奏も同交響楽団のようです。素敵ですね、小田急。
今回降りたのは読響がある北口とは反対の南口。駅前に広い土地が手付かずに広がっていました。
汁守神社
黒川駅から歩いて5分、鶴川街道を挟んで反対側に少し変わった名前の神社があったので訪ねてみました。汁守神社です。名前の由来は、武蔵野国の総社である大國魂神社の例大祭に汁物を奉納したことによるそうです。
鶴川街道を町田方面に向かい峠を越えると、すぐに町田市真光寺町に入ります。こちらには飯守神社という名前の神社があり、汁守神社と対を成しているようです。
セレサモス
汁守神社を参拝した後、近くのセレサモスに寄ってみました。こちらはJAセレサ川崎が運営するファーマーズマーケットで、地元川崎で取れた農産物を販売しています。中に入ってみると広い売り場にたくさんの種類の野菜や果物が並んでいて、多くの人で賑わっていました。一つ一つの野菜も大きく美味しそうだったので欲しいなと思いつつ、この後の散歩のことを考え思いとどまりました。
黒川谷戸
セレサモスを後にし、セレサモス横の道を黒川谷戸方面に向かいます。駅から歩いて10分もしない距離ですが、写真のような農村風景が広がっていました。右手にはいちご農園があり、ジェラートという甘い誘惑が…。
歩いているとチチチっという可愛い声が聞こえてきました。ハクセキレイさんです。土の中をくちばしで突いて、何かを啄ばんでいます。何を食べているのかなと写真を撮っていたら、決定的瞬間を捉えてしまいました。かわいい顔して足が何本もある虫をパクっ!苦手な人もいると思うので、写真は※※※(ピー)で。
この日は日差しが強く暖かかったのですが、日陰に入ると真冬の空気に包まれます。日向を求めて急ぎ足で進みます。
年季が入ったタンク。味があります。
日陰から日向に出ると畑でムクドリさんが何かを突いていました。
梅の花もだいぶ咲いてきました。青空に映えますね。
黒川谷戸を奥まで進むと写真のような狭い道になります。黒川を囲む尾根を登っていきます。
狭い山道ですが何人かのランナーやサイクリストとすれ違いました。自然が豊かなので走っていて気持ち良さそうです。
よこやまの道
尾根を登りきると「よこやまの道」に突き当たりました。以前小山田緑地を訪れた際にも歩いた道です。
端から端まで踏破してみたいと思いつつ、未だ実行に移せていません…。夏になると蚊も多そうなので早いうちが良いですね。
東順路に進みます。よく整備された道で歩きやすく、多くの人が散歩を楽しんでいました。
途中見晴らしの良いところに出ました。
「よこやまの道」のビュースポット、防人見返りの峠です。多摩ニュータウンの街並みと丹沢の山を見渡せるポイントですが、この日は遠くの山々はうっすらとしか見えませんでした。
永山団地。奥に見える高いビルは多摩センターのランドマーク、ベネッセ本社ビルです。
防人見返りの峠から下っていきます。
しばらくよこやまの道を歩きますが、黒川駅に戻るため「黒川よこみね緑地」あたりから道を逸れます。
坂をしばらく下っていくと突然住宅地に出ます。はるひ野の住宅地です。直線的に区切られた区画に新しい家が整然と建てられており、先ほど通ってきた昔からの農村風景とは対照的です。
家を一つ一つ見ながら歩くのも楽しいですが、この日はもう一つの目的地があったのでそちらに立ち寄ってみました。
アーノルドドーナツ
所用があり川崎駅に。以前から気になっていたドーナツ屋さんに立ち寄ってみました。フィンランドの「アーノルドドーナツ」です。
アーノルドドーナツが日本に上陸したのは2013年とだいぶ前。当時は吉祥寺に本店を構えていましたが、今は川崎のラゾーナに小さなお店があります。
川崎以外だと都内のデパート等への催事出店くらいしかなく、なかなか入手しづらいドーナツです(公式サイトで催事スケジュールを見ることができます)。
買ってきたドーナツはこちら。せっかくなのでコーヒーと一緒に。
ヘーゼルナッツ(240円)。大きなナッツがゴロゴロとトッピングされており食べ応えバツグン。食べるときにナッツがポロポロと落ちてしまうのが難点。ミルクチョコレートがなめらかで甘さも控えめでした。
シナモンシュガー(180円)。シナモンの香りがしっかりとしています。ドーナツ自体もしっとりと優しい味の揚げパンのよう。
価格はミスドよりも高く、150円から240円くらい。店舗数もさることながら価格帯もお気軽にとは行かなさそうです。とはいえ味はしっとり優しく上品な感じ。たまに食べたくなる味です。種類もいろいろあるのでまた買ってみたいですね。
午前の散歩
朝から青空が広がり気温がぐんぐん上がりました。
東京では15℃を超えたようで暖かな一日でした。
いつもの散歩コース。
鳥さんカメラを携え近所をぶらぶらしてきました。
いつの間にか咲いていた河津桜。春の近づきを実感します。
たくさんのメジロさんがくちばしに花粉を付けつつ花の蜜を吸っていました。
近づいて撮影してもお構いなし。逆さになりながら吸っています。
メジロが群れで蜜を吸っている中、颯爽と飛来してきたのは一羽のモズさん。
尾っぽをふりふりして枝に止まっている様子が可愛らしい。
このモズさん、こう見えても小さな猛禽類を呼ばれ、小さな虫や鳥類までも捕食するようです。人は見かけによらないと言いますが、鳥類の世界でも同じですね。
歩いていると茂みの中からケケッと鳥さんが飛び出してきました。おなじみのツグミさんです。驚かせてしまったようですね。最近よくお目にかかりますが、冬鳥なのでもう少ししたら北のほうに帰ってしまいます。シベリアではどのような生活をしているのでしょうか?気になりますね。
コンコンコンコンコンコンという音がしたので見上げてみるとコゲラさんがいました。
背中の模様が特徴的ですね。幹の周りを回りながら餌の虫さんを探しているようです。
小さな体からは想像がつかないほど激しく木を突きます。虫さんにとっては家の中でぬくぬくしていたら家ごと壊され捕食されるようなものでしょうか。恐ろしいですね。
梅の木もいつの間にか白い花でもこもこしていました。もうすぐで春ですね。
サンポスキー
午後の散歩
午後から曇りという天気予報でしたが、真っ青な青空。
気温も上がり暖かかったので、鳥さんカメラを片手に近所をぶらぶらしてきました。
いつもの散歩コース、いつものようにヒヨさんがピーピー飛び回っていましたが、
カメラを向けると茶色い大きな鳥が枝の上に止まっていました。
ツグミさんです!ヒヨさんが飛び回っていたにも関わらず、枝の上で微動だにしない堂々っぷり。少し離れていましたが、きれいに撮ることができました。
道端には最近めっきり鳴かないガビさん。春から夏にかけて大きな声で鳴くので見つけやすいのですが、冬は茂みに隠れていることが多いので久しぶりに見た気がします。
逆に最近よく見るのがこちら、メジロさん。メジロというと春のイメージですが、真冬の今もかなりの頻度でお目にかかっている気がします。
日に日に日も長くなりつつありますが、あと1〜2ヶ月は寒い日が続きそうですね。
週末は関東も雪の予報。おうちでゆっくり過ごしたいと思います。
サンポスキー
冬の舞岡公園で野鳥観察
横浜市戸塚区にある舞岡公園に行ってきました。
東高根公園で見たヤマシギさんで有名な公園ですが、ヤマシギさん以外にも様々な種類の野鳥がいたり、風情のある古民家が見られるとの情報から訪れてみることにしました。
県立東高根公園には年明け早々行ってきました。
市営地下鉄「舞岡公園」駅から舞岡公園へ
舞岡公園は横浜市営地下鉄ブルーラインの「舞岡公園」駅から約1.5kmです。出口から地上に出ると写真のような案内があります。
駅から公園へは田畑の広がる道を歩きます。広々として気持ちですね。
途中蝋梅が黄色い花を咲かせていました。まだまだ寒い日が続きますが、だんだんと春が近づいてきています。
舞岡公園
駅から歩いて25分ほどで舞岡公園に至ります。途中、「前田の丘」という案内があったのでそちらに進んだところ、公園の丘陵部に登ることになりました。公園の西側は小高い丘になっていて、尾根を南北に歩くことができます。中丸の丘まで歩き、お昼休憩にしました。
丘陵部から降りてくると水田が広がっていました。
水田の脇の道路に、アオジさんが忙しく何かをついばんでいました。
警戒心0で、接近してもお構いなしで、とってもかわいかったアオジさん。
ランニングしている人が通りかかってようやく藪に逃げたアオジさん、小首を傾げているかわいいショット!それにしてもアオジさんはコロッとしていて愛嬌たっぷりだと思います。
小谷戸の里
北門から公園に入り少し進むと右手に小谷戸の里があります。ここに古民家がありました。
入り口には売店。手作りの草履や竹とんぼの他に木炭や麦わら等が販売されていました。
茅葺き屋根の古民家。明治期の農家の家を移築し、保存しているようです。
中にも入れますが、現在はコロナの影響で土間から上には上がることができません。
けん玉があったのでトライしてみたのですが、全然うまくできませんでした。。
舞岡公園で野鳥観察
公園は谷戸に沿って奥に続きます。
ちらほらと咲き始めた梅の木に、これまたアオジさん。かわいい。。
梅もきれいに咲いていて、心が和みます。
水田の奥には立ち入りできないようになっており、奥の方に鳥さんが来るのをバーダーさんたちが何人か待っていました。
我々は来た道を戻るようなかたちで水田脇を歩いていたら、水田奥にコジュケイさんがいました。
一瞬だったのですが、その姿をキャッチ!この後すぐに藪の中に隠れてしまいました。
鳴くと大きな声で独特の鳴き声を出すのでわかりやすいのですが、この日はこの一瞬だけでした。
これまた遠くにモズさんが飛来したのですが、やはり写真に収めるには遠すぎました。
赤い実をついばむメジロさん。この実おいしいのかな?
ヤマシギさん出没エリアにたくさんいたバーダーさんたちが撤収をはじめていました。
ベテランバーダーの方とお話をしていると、クイナさん現る。
見慣れている方にとっては、クイナさんはヒクイナさんに比べて美しさに劣るようです。が、そもそもクイナさんもお初の我々はかわいい、、と喜んで観察。
さくらなみ池。水鳥がいないかと期待して行ってみましたが、しんと静まり返っていました。日も傾いてきたので我々も撤収です。
広大な舞岡公園。帰宅後に改めて地図を見てみましたが、カッパ池やばらの丸の丘など行きそびれた場所がたくさん。何度も足を運びたくなるような公園です。
サンポスキー・サンポスカヤ
冬の代々木公園での野鳥観察
東京では最高気温が18℃まで上がり、1月とは思えない季節外れの暖かさでした。
寒さが緩むと、寒さで縮こまっていた体も緩み自然と開放的な気分になりますね。
久しぶりに代々木公園で鳥を探してきました。
↓過去の記事はこちら
代々木公園はカラスが多いイメージですが、本日はいつもに増して賑やかな様子。
ピクニックをしている家族連れが多かったので、カラスも集まってきているのでしょうか。
バードサンクチュアリ。カラスが多いせいか、他の鳥の姿がみられません…。
巨砲を携えたバードウォッチャーの方々もベンチでお休み中でした。
池の上の木の枝にいたのは、何事にも動じなさそうなキジバトさんが一羽。
カワセミさんも一羽いましたが遠すぎて写せず。
バードサンクチュアリから原宿門の方に移動。
雀さんがチュンチュン、賑やかに囀っている中に同じような色をした大きめの鳥さんを発見!
近くの木の下の方にいて枝の陰に隠れるようでしたが、やがて木のてっぺんに。
まるで私を撮ってねと言わんばかりに、ポーズを決めてくれました。
しばらくおとなしくしていてくれたので、たくさんの写真を撮ることができました。
この日の鳥果は芳しくありませんでしたが、ツグミさんをきれいに撮れたので大満足です。
サンポスキー
2021年撮り(鳥)初め
2021年最初の鳥さん観察へ。
川崎市にある県立東高根森林公園に行ってきました。
小田急線の向ヶ丘遊園駅から歩いて行ってみることにしたのですが、府中街道から公園へ向け上っていく際に、北関東方面の山が見えました。
いつもは、富士山や丹沢、奥多摩方面の山々を見る機会が多いですが、こちらの方面を見ることはあまりないので新鮮でした。
坂を登り切ったら東名高速道路の上を渡り、ちょっと行くと公園の北口に到着します。
こどもたちで賑わう遊具エリアを抜け、時計回りに園内を回ることにしました。
さっそく、木道でカメラを構える方たちがいて、何がいるのか気になったのですがとりあえず先へ。
所々凍っているところもありましたが、カモさんは何のその。
池の近くには美しいロウバイが咲いていました。もう少ししたら梅の季節ですね。
鳥さんの声はたくさん聞こえつつもなかなかその姿をキャッチできず、花木広場という小高い場所までやってきました。
その脇の茂みにて、ガサゴソという音が。
ウズラのようなかわいさ! 我々にとってはお初の鳥さんです。
帰宅してから、重宝していてる手持ちの図鑑で確かめたところ、「暗闇から聞こえるさみしげな声」と書いてありました。少し気になります。
まだまだビギナーなので、見慣れない鳥さんを見つけた後、帰宅後に図鑑で調べるのがちょっとした楽しみでもあります。
このトラツグミさんはすぐに姿を隠してしまい、しばらく出待ちをしていたのですが、今日はこれきりでした。とそこに、聞きなれない鳴き声と、高い枝にとまる比較的大きな後ろ姿。
市街地でも野生化したインコさんが群れでみられるというのは知っていましたが、初めてお目にかかれました。
見慣れたバーダーさんにとっては、ヒヨドリさん並みのポピュラーさかもしれませんが、私的には少し興奮しました。なぜなら、「道路脇にモモイロインコさんが2羽いる」という夢を数日前に見たから。
その後、また来た道を戻ることにしました。
カメラを構えた方たちが集まる辺りに再び差し掛かって、一体何がいるのかな~と思って立ち止まっていたら、「ヤマシギ」がいるのだと教えて頂きました。
普通に通りすがるだけでは絶対に見つけられない、遠くの茂みにその子はいました!
見ている間ずっと、長い嘴で地面を掘り返すようにつつきながら歩いていました。
ずんぐりとした体と特徴的な頭部、寄せ木細工のような美しい羽。
体の大きさのわりに小さい、つぶらな瞳。なんともユニーク。
まるでニュージーランドの国鳥「キーウィ」のようだなと思いました。
ちなみに、サンポスキーは現地で生キーウィさんを見たことがあるそうです。
どこでもそう簡単に見られる訳ではないと聞いて、教えて頂いたことに感謝です。
また出会いたいなと思いつつ、公園を後にしました。
しっかりと着込んで行ったはずなのですが、動きを止めていると手指から冷えてしまいました。日差しもほとんどなかったため、とにかく寒かった。。公園を出るときには冷え切ってしまっていました。
帰り道の川沿いにて、ジョウビタキさん(メス)を発見!
ジョウビタキさんも実はお初。新年早々たくさんの出会いに恵まれました。
慌ててカメラを出したので、シャッターチャンスが少なかったのですが、サンポスキーが収めてくれました。
近くにハクセキレイさんが何羽かいたので、縄張りバトルをしていたのかもしれません。オレンジ色の尾羽がとてもきれいでした。
先述の通り今日はかなり寒かったです。
マスクの中が鼻水で濡れて気持ち悪かったり、手が凍えてしまったりしたので、次回へ向けて要検討です。あと、マスクをしたまま双眼鏡を覗くとレンズが曇るので、それもなんとかしたいです。
寒さゆえの問題は多々ありますが、冬ならではの出会いもまた格別なものです。
感染対策に十分気を付けて、今年もマイペースにお散歩をしたいと思います。
サンポスカヤ