トロルトゥンガへの道
絶景で有名なトロルトゥンガ(トロルの舌)に向かいます。
朝起きて外を見てみるとなんと雨…。一時的なものなのでしょうか。
不安になりつつも取りあえず登山口まで行ってみることにします。
オッダから登山口へ
オッダ(Odda)から登山口までは約13km離れており、一般的にはバスでアクセスします。
トロルトゥンガからの下山後、すぐにベルゲンに向かうため以下の朝早い便に乗りました。
Odda Taxi Station(5:05)→Skjeggerdar(05:25)
料金:150NOK
オッダから約20分、時刻通りに麓の駐車場に着きました。
駐車場には最初で最後のトイレがあるので、取りあえず行っておきます。
※この先トロルトゥンガまでトイレはありませんでした
舗装道路を歩く
心配していた雨も上がり、ちらほら登山客もいるのでトロルトゥンガを目指すことに。
初めはアスファルトの坂道をひたすら登ります。
つづら折りになっているので、延々と続くような感覚です。
登山口では真っ暗でしたが、だんだん明るみ始めてきました。
道路脇にはトロルトゥンガまでの距離が示されている案内が1km毎に立っています。
涼しいはずですが動いていることもあり暑くなってきました。早くも半袖になります。
おおよそ4km程登り、舗装道路が終わりました。
ここから本格的な登山の開始です。
ちなみに今まで登ってきた舗装道路区間を一気に駆け上がってくるシャトルバスもあるようです。
本格登山開始
砂利道を進むとすぐに湿原のような場所に出ます。
草花が生い茂りところどころ水が流れている様子は異世界のようです。
アップダウンはほとんどなく、道もよく整備されているので気持ちよく歩くことができます。
道端には写真のような「T」と書かれた道しるべがあります。
湿原を横切るとごつごつした岩場を登る坂道になります。
大きな岩がゴロゴロしていて結構急です。
登りが続くので途中で休憩を入れます。振り返ると今まで歩いてきた道が。
坂を登りしばらく歩くとたどり着くのが、中間地点の7kmポスト。ようやく半分です。
ここに来る時間が13:00を過ぎていたら戻れと指示があります。
大きな水溜り。ようやく太陽が顔を出してきました。光が水面に反射して美しい。
雪解け水が溜まっていて、これが崖を流れ落ちると滝になる。
自然のスケールの大きさを感ぜざるを得ません。
比較的アップダウンが緩やかになりました。絶景を眺めながらのハイキングが楽しめます。
所々に綿のような植物が生えていました。
水面が鏡のよう。
麓から約10km、雄大な景色に思わず息を飲みます。
眼下に広がる湖の色は今まで見たどんな青よりも青く感じられ、
急峻な崖はまるでCGのようです。
こんな世界があるんだと圧倒されます。
写真撮影も兼ね、ここでしばらく休憩をとります。
しばらく体を休め再びトロルトゥンガを目指します。
歩いていると前方から一匹のワンちゃんが歩いてきました。かわいい!
トロルトゥンガ まで約1km。トロルがウェルカムしてくれています。
トロルトゥンガ到着
登山口から約14km。時間にして約5時間。ようやく目的地に着きました。
朝早くから登り始めた割に、ここトロルトゥンガでは多くの人で賑わっていました。
写真を撮る人は順番待ちです。早速同じように列に並びます。
ここでどうやって写真を撮るかが問題に。
よくトロルトゥンガの写真に出てくるアングルは、少し離れた一段高い場所から撮影をしています。しばらく周りを見ていると観光客同士カメラを預けて撮っているようなので、同じように若いカップルに撮影をお願いしました。
20分ほど並びようやく自分たちの番に。トロルトゥンガは根元から見ると意外と広く、少し上向きに傾斜がついているので、恐怖感を和らげてくれます。
しかし先端に行くにつれてやはり高度感が出てきます。過去には死亡事故も起きているので、無理をしないことが大切かと思います。
写真撮影をした後は絶景を見ながらのランチタイム。ホテルでパックしたサンドイッチを頬張ります。
下山開始
トロルトゥンガには1時間ほど滞在し、11:30頃に下山を開始しました。帰りは来た道を延々と引き返します。とはいえ今まで見てきた景色も、陽の光を浴びて来た時とは異なる表情を見せています。写真撮影を楽しみながら戻ります。
下山
時刻は16:00。下山開始から4時間半かけ、ようやくSkjeggerdarにたどり着きました。
登山開始からは合計11時間の長丁場でした。
シャトルバスの時刻表。
高度が下がったから蒸し蒸し暑く感じます。
売店があったので炭酸水を購入。トイレを気にせずがぶ飲みです。
登山口からオッダへ
予約していたタクシーは18:30でしたが、一本前の便に乗りオッダに。
Skjeggerdar(17:00)→Odda Taxi Station(17:30)
料金:100NOK
ベルゲンへ
旅程を短くするため下山後すぐにベルゲンに向かいます。オッダからベルゲンへの直通バスは早い時間になくなってしまうので、一旦ベルゲン近郊のアルナ(Arna)に向かいそこから電車でベルゲンに向かうルートを取りました。
バスはオッダを出発してしばらくはフィヨルド沿いを北上しますが、途中長いトンネルを突っ切り、フェリーに乗ってフィヨルドを横断します。約2時間の短い移動ですが、多彩な景色を楽しめます。始めの頃はかろうじて起きていましたが、疲れていたせいもありぐっすり寝てしまいました。
Odda(20:40)→Arna(23:00)
料金:141NOK
Arna(23:50)→Bergen(23:58)
料金:42NOK
ベルゲンに着いた頃には日付も変わっていました。ハードなスケジュールであることは前もって分かっていましたが、やはり疲れました。宿に入ったらシャワーを浴びてすぐ寝ました。
サンポスキー