碑文谷教会から目黒教会まで歩く

前回残念ながら入構できなかったカトリック碑文谷教会(サレジオ教会)を再訪してきました。

↓その時の記事はこちら 

sanposky.hatenablog.com

カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)

東急東横線都立大学駅から歩くこと約15分、碑文谷教会につきました。

道路に面している正面入口の扉は開きません。

入口は正面右手から敷地内に入った奥にあります。

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↓こちらが出入口

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中に入るとびっくり、ここは日本かと思う異空間。緻密で色鮮やかな天井画に包まれます。

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教会後方のパイプオルガン。

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真夏の平日の昼間だからか、教会内には誰もおらず贅沢な空間を独り占めしてしまいました。f:id:sanposky:20200927122905j:plain

鮮やかな天井画。

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壁には日本画のような壁画が描かれています。

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こちらはイエス・キリスト誕生のシーンでしょうか。

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隣にある小さな礼拝室はシンプルな空間です。f:id:sanposky:20200927123039j:plain

祭壇。左にピエタのレプリカが見えます。

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サレジオ会創設者の聖ヨハネ・ボスコ。イタリア統一戦争や産業革命で青年が貧しい状況に置かれていることを目の当たりにし、サレジオ会を創設したとのこと。

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祭壇の下には最後の晩餐のモザイク画。

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祭壇のアーチ部。聖堂を掲げる天使が描かれています。

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物語性のあるステンドグラスも見どころの一つです。

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江戸のサンタマリア。こちらはレプリカで本物は重要文化財として国立博物館収蔵されているようです。入り口正面にありますが、小さいので見逃してしまいそうです。f:id:sanposky:20200927123118j:plain

教会の外にはルルド聖母像があります。

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アレクサンドル・ネフスキー聖堂

碑文谷から目黒駅まで歩きます。途中住宅地の中にロシア正教会がありました。

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ロシア正教会モスクワ総主庁駐日ポドヴォリエと記載がありました。調べてみるとこちらはロシア正教会の駐日出張所的な位置付けで、ロシア正教会の組織の一部のようです。

一方、ロシア正教会というと御茶ノ水ニコライ堂を思い出しますが、こちらは正確には日本ハリストス正教会の聖堂とのこと。日本に正教の教えをもたらしたロシア人修道司祭聖ニコライの名を冠した聖堂ですが、組織的にはロシア正教と別組織のようです。

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ネヴァ川の戦いやチュド湖の戦いで有名な聖アレクサンドル・ネフスキーのイコンが掲げられていました。

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アレクサンドル・ネフスキー聖堂を後にし、目黒駅に向かいます。途中おしゃれな家具屋さんがたくさんあり、立ち寄りながら目黒駅を目指すのも楽しいです。

緑が美しい目黒川。上流の中目黒の桜が有名ですね。

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聖アンセルモ目黒教会

目黒川を渡るとすぐに目黒駅です。今日はもう一軒立ち寄りたい教会があり、ここまで足を伸ばしてみました。聖アンセルモ目黒教会です。「日本現代建築の父」と呼ばれたアントニン・レーモンド作の歴史的建造物です。

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中に入るとコンクリート打ちっ放しの荘厳な空間が広がります。f:id:sanposky:20200927133844j:plain

祭壇には大きな十字架が掲げられいます。金色の物体は炎を象徴しているようです。

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無機質なコンクリートの隙間から柔らかい光が差し込み、神々しい雰囲気を醸し出しています。

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中でも感動的だったのが壁沿いにある十字架の道行き。イエス・キリストの受難から復活までを表したもので、様々な教会で目にすることができます。この教会では各留が象徴的に表現されており、教会の雰囲気と良く調和しています。それもそのはず、レーモンド夫人の作品とのこと。f:id:sanposky:20200927133606j:plain

第13留。十字架に架けられたイエスを下ろす場面。十字架と衣服、手だけでこれを表現している。

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教会後方の洗礼台。

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真夏の暑い日でしたが、教会を訪れる人は誰もなく教会の神秘的な雰囲気を心置きなく堪能できました。都会の真ん中にもこんな美しい場所があるなんて、新たな発見でした。

 

↓東京や東京周辺の教会を美しい写真とともに紹介する書籍。碑文谷教会と目黒教会が載っています。次はどこの教会に行こうか、自宅でぱらぱらとめくるのがオススメです。

東京の名教会さんぽ

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