道の駅 ビーナスライン蓼科湖
御射鹿池の後は、道の駅「ビーナスライン蓼科湖」に向かいます。令和2年にオープンした比較的新しい施設で、その名のとおり蓼科湖の湖畔にあります。
道の駅「ビーナスライン蓼科湖」
御射鹿池からは上ってきた山道を下り、メルヘン街道を経由しおよそ25分くらいで着きました。道中雨が強くなりましたが、着くころには小降りになっていました。肌寒いせいか、車はまばらです。
蓼科湖
駐車場に車を停めて蓼科湖に向かいます。小雨が降っていてどんよりした天気でしたが、しっとりとした雰囲気も素敵です。
湖の周りにはウッドチップが敷き詰められた散策路が。柔らかく心地よい感触!木の香りも漂ってきそう。
小さな湖ですが、スワンボートや水上自転車がありました。水上自転車は乗ったことが無いので一度経験してみたいですね。
喫茶 蓼科アイス
この道の駅、施設としては小規模ですが、新しいため小ぎれいな建物が並んでいます(トイレもきれい!)。中でも気になったのがこちら、「喫茶 蓼科アイス」!早速入ってみます。
種類が多くてどれにしようか迷う…。隣の傘立てもかわいらしい!
いろいろと迷った挙句、定番の牛乳ソフトクリームといちごソフトクリームを注文しました。どちらも新鮮で、さっぱりとした後味。変に甘さが残らないところが不思議です。ミント好きとしてはミントソフトクリームも気になりましたが、こちらは次回ということで。
この日は雨が降っていたので店内でいただきましたが、晴れた日には外のテーブルで食べると気持ち良さそう。
時間も大分経っていたのでこの後次の目的地に向かいましたが、後で調べてみると湖の周りには彫刻公園やアーバンリサーチが運営する「TINY GARDEN蓼科」という宿泊施設など、様々なスポットがあるそう。
自然に囲まれてゆっくり過ごすにはぴったりの場所です。
サンポスキー
御射鹿池
北欧料理店「ガムラスタン」でお腹がいっぱいになった後は、本来最初に行く予定だった御射鹿池へ。
すっかりしとしと雨模様でしたが、山道をカーブしながら上がっていくと、いい雰囲気の池が現れました!
御射鹿池が有名になったのは、東山魁夷の「緑響く」という絵画の舞台になったことがきっかけのようです。また、その絵を引用したAQUOS(SHARP)のCMで使用されたことでも知られています。
実際にこの絵を昔の展覧会で鑑賞したことがある身としては、今回の旅行でぜひとも訪れたい場所でした。
車でしかアクセスできないスポットですが、自家用車や観光バスで訪れる方はそこそこ多かったですね。
雨のしっとりとした様子も相まって、想像以上に素敵でした。
水面に反転して映る木々など、絵の雰囲気そのままだと感じました。
池の左側は、少し浅瀬になっているようで池底のグラデーションがこれまたきれい。
池の右手には水車があり、じゃぶじゃぶと勢いよく水が流れていきます。
なんとも気持ちがよく、爽やか。
リズミカルに広がる雨の波紋が、見ていて飽きませんでした。池から顔を出す小島のようなものもかわいい。
森の向こうは靄がかかってより幻想的でした。
以前は柵が無く、水際まで近づけたようでしたが、じっくり鑑賞するには現在の形がベストだと思いました。きれいなお手洗いもあります。
数あるため池の一つに過ぎないのに、一つの絵画によってここまで人気のスポットになるなんて分からないものだなぁ、と思いつつ。。
心ゆくまで堪能したひと時でした。
サンポスカヤ
ガムラスタン
Google Mapでビーナスライン周辺を見ていたところ、目に留まった「ガムラスタン」というお店。ストックホルムの旧市街「ガムラスタン」と同じ名前なのでスウェーデン関係の何かかなと調べてみると、おしゃれなログハウス風の北欧料理店でした。これは行かねば!とランチタイムにお邪魔してきました。
どこにあるの?
JR茅野駅から車でビーナスラインを進んでいくと、蓼科高原に登り始めるほぼ麓のあたりの右手にあります。
大きな看板があるのでわかりやすいです。
着いたのはちょうどお昼の12時頃。すでに駐車場には多くの車が停まっていました。人気店なのか、入れなかったらどうしようと不安がよぎります。
お店へ
車を停めて駐車場からお店に向かうと、まずスウェーデンの国旗がお出迎えしてくれました。IKEAに行けば見れますが、思わずパチリ。
国旗の下には年季の入った看板。スウェーデン語でしょうか、Skandinavisk restaurang(スカンジナビアレストラン)と書かれています。
木々の下をレストランに向かって歩いていくと、入り口で女の子?がVälkommen(Welcome)してくれていました。
素敵なファサード。
ランチメニューは3つのコースから選べるようです。価格も松竹梅プライシング。
お料理
コースはどれにしようか迷いましたが、おすすめのヴィンヴェリーコースにしました。
カトラリーレストが小枝。シンプルだけど雰囲気と合っていてとてもおしゃれ。
まずは前菜。ニシンのディルマリネ・マスタードソースです。普段の料理にはなかなか無いディルとマスタードソースの組み合わせ、一皿目から異国料理感がたっぷりです。
自家製のライ麦パン。これがふかふかして美味しかった。
二皿目は、アボカドのサラダと魚介類の盛り合わせ。手前のピンクの料理はビーツと洋梨とオリーブのサラダ。最近ビーツは見かけるようになりましたが、洋梨やオリーブとの組み合わせは初めて。ビーツの甘さに洋梨の爽やかな風味とオリーブの塩味が絶妙にマッチした一品でした。
こちらが本日一番印象に残った料理、椎茸と根セロリのスープ。サーブされた時は、マッシュルームじゃなくて椎茸?根セロリってどんな味?と戸惑いましたが、一口食べると…うまっ!これは絶品でした。どうやって作っているのかわかりませんが、濃厚なスープに椎茸の香り!是非また食べに来たい、そう思えるスープでした。
お次はこちら、帆立貝のグラタン。グラタン皿で来るかと思いきや、まさかのこの形。グラタンソースに隠れて見えませんが、大きなホタテが中に入っています。貝殻が熱いので食べるときは注意が必要です。
そしてこちらが本日のメイン、牛リブのステーキ。奥の付け合わせはジャガイモのキャラメルソース和えとフランス産の小さなグリンピース。甘さ控え目のさらっとしたソースでお肉の旨味がダイレクトに伝わります。
もう一方のメインはタラのムニエル。一見小さく見えますが、肉厚で身がしっかりしているので満足感たっぷりです。奥にちょっと見えるサラダがお肉にもお魚にも付いてきます。
最後はデザート。ヨーグルトアイス、キャラメルムースケーキ、洋梨のコンポート、リンゴンベリーと盛りだくさん。
飲み物はコーヒーをオーダーしました。写真を取り忘れてしまいましたが、紅茶も大変美味しかったです。スウェーデン紅茶と呼ばれる独特の香りのあるもので、多分入口で販売されていました。
美味しかった、大満足です!
どれもこれも美味しく、こんなに食べて良いのかと思うほどボリュームたっぷりでした。
お店の雰囲気
レストランの中全体の雰囲気も素敵で、絵になります。
入り口付近にはスウェーデン雑貨の販売もあります。
お会計はレジにて。レジの向かい、入り口の上の壁にはスウェーデンの民族楽器、ニッケルハルパが飾られていました。なかなか生でお目にかかることのできない楽器です。擦弦楽器だけど、弦はキーで抑える珍しい楽器。一度、弾いてみたいですね。
お店を後に
お店を出ると既にランチタイムが終わっていました。ディナーは17:30から。
またぜひ来たいなと思う素敵なお店でした。
レストランのアプローチに生えていたエノキ?の実が霞んだ曇り空に映えていました。
身も心もいっぱいになったところで、御射鹿池へ向かいます。
サンポスキー
車山高原
前回の記事から1年以上も経ってしまいました。。
マイクロツーリズムはぼちぼちと続けていましたが、新しく始めたことなどあり忙しくしている間に、月日が流れていました。
しばらく自粛していた泊まりでの旅行、数年ぶりにそろそろ行きたいねということで、この夏休みに念願のお泊り旅(2泊3日)へ出かけました。
行くとしたらやはり涼しい所だね、と選んだのは軽井沢。ふたりとも旅行したことのない場所だったので、綿密な旅行計画を立てました。ただ、軽井沢だけというのはもったいないので、茅野から回ることにし、結果、欲張り旅に。。
長くなりそうなので、少しずつ振り返っていこうと思います。
まず、交通手段は何で行こうかと迷ったのですが、電車とレンタカーを両方利用することにしました。
・行きは、あずさに乗って茅野駅まで
・駅でレンタカーを借りて、東山魁夷の絵で有名な「御射鹿池」を目指す
・はずでしたが、お天気が怪しそうだったので、次に行く予定だった車山高原へ直行
予報は雨模様だったのですが、10時前に到着したころは暑いくらいに晴れていてラッキー!途中通過した白樺湖、白樺湖を眼下に上っていく車窓も、大変美しい風景でした。
早速リフト券2つ(スカイライナーと、パノラマ)の往復を購入し頂上まで出発。
ネットで見つけた割引券を持参しました。
実はサンポスカヤは子供の頃に家族と車山によくスキーに来ていたのですが、夏訪れる経験は初めて。冬に乗っていたリフトに夏乗れることを、楽しみにしていました。
真っ白な雪景色ではとても想像しえなかった素晴らしい景色が広がり、早速大興奮。
車山高原名物のニッコウキスゲはもう終わってしまっていましたが、四方の山々と草原に目を奪われながらリフトで運んでもらいます。
頂上に到着する頃には雲が分厚くなってきました。
今まで見たことのないアングルからの富士山も新鮮でした。
強風に煽られながらも、頂上はこんな景色だったんだなぁと360°パノラマを堪能。
頂上はしばらくいるとかなり寒いので、麓でどんなに暑くてもジャケットは必須です。
細く続く数々のハイキングコースを眺めながら、行きはリフトで、帰りはハイキングしながら下るのも楽しそうだなぁ、霧ヶ峰の方にも行ってみたいなぁなど、早くも再訪への期待が高まります。
下ってきたころにはぽつぽつ雨が降り出していて、本当にいいタイミングで上って降りてこられてよかったです!
麓のお土産屋さんで、ピンバッヂなどをゲットして車山を後にします。
サンポスカヤ
皇居外苑
暑い日が続きますが、夕方頃外に出ると意外と涼しく感じるのは気のせいでしょうか?
所用があり銀座に出かけた帰りに、皇居周りを散歩してきました。
銀座から有楽町駅を経由し、日比谷駅まで歩くと皇居のお堀が見えてきました。土曜日の夕方でしたが人は少なく、同じようにカメラ片手に散歩する人をちらほらと見かけるくらいです。みなさん東京オリンピックをみているのでしょうか。
いつもは二重橋あたりを散歩するのですが、日比谷から桜田門に向かい二重橋方面に回ってみることに。
桜田門から国会方面。国会がライトアップされていていました。この辺りは警視庁の本部庁舎や法務省の赤れんが棟等の重厚な建物があり、日本の政治の中心なんだなと実感します。
桜田門をくぐると皇居外苑が広がり、丸の内方面を見渡せます。ビルの窓に夕焼けが映って綺麗!
こちらも丸の内方面。壮大な景色。
2000年代から続けられてきた丸の内の再開発ですが、三菱地所さん曰くまだまだ開発途上のようです。2020年には2030年までの開発計画「丸の内NEXTステージ」が発表されており、大手町や常盤橋、有楽町なども含め再開発が続くそう。10年後、どんな景色になっているんでしょうね。
こちらは日比谷・虎ノ門方面。真ん中に虎ノ門ヒルズが見えています。こちらも再開発が進んでいます。それにしても人が少ない…。
二重橋前駅に着く頃にはすっかり暮れてきました。
これから8月ですが日中は暑くとも、夕方や夜は過ごしやすい日が続いてくれると嬉しいですね。
紫陽花
どんよりした天気が続きますね。
今年は雨も少なくジメジメした暑さもさほど厳しくない印象です(先のことは分かりませんが…)。
この時期、目を楽しませてくれるのが紫陽花。紫や青、白など様々な色があり、同じ株でも部位によって花の色が違っていることもある不思議な植物です。調べてみると品種や個体などの差、土壌の酸性度、開花からの日数等様々な要因で色に違いが生じるようです。
花に見える部分は花ではなく正確には萼といいます、と学校で習ったような気がしますが、大人になって見てもやはり萼が花に見えてしまいます。
梅雨の時期らしく暗い感じで撮ってみましたが、しっとりとしていて綺麗だなと思います。
晴れた日に明るく淡く撮るのもまた良さそうですね。
湘南平から高麗山までハイキング
以前秦野市の弘法山に登った際、相模湾方面にぽこっと盛り上がった山があり気になっていました。それが今回の高麗山です。
標高は168mと低い山ですが、最近滑落事故があった山なので油断せずしっかりとした装備で行きました。
大磯駅〜高田公園
出発はJR東海道線の大磯駅。出口が一つだけの、小さく可愛らしい駅舎です。
出口を出て左手に少し進むと大磯町観光案内所があります。高麗山のハイキングマップをもらうことができました。
JR東海道線の高架下をくぐり、少し進むと左手に妙大寺があります。調べてみると日本で初めて海水浴場を開設した松本良順のお墓があるそう。日本で初めての海水浴場と聞いてもあまりピンときませんが、松本良順といえば司馬遼太郎の「胡蝶の夢」。ここにお墓があるとは知らず、今回は残念ながらスルーしてしまいました。
妙大寺を通り過ぎると湘南平への案内があります。案内に従って進むと急な坂道に。つづら折りの坂道を登ると眼下に相模湾が広がります。遠くには伊豆半島も。
この階段を登ると高田公園に至ります。
小さい公園ですが急な坂道を登ってきたのでほっと一息つけました。藤棚には満開の藤が。
高田公園〜湘南平
高田公園から先は舗装道路から未舗装の山道に。
シャガがスポットライトを浴びるように咲いていました。
東小磯配水池。
しばらく進むと湘南平と高麗山への分岐があります。
湘南平
登り始めて約1時間。湘南平に到着です。頂上では遮るものがなく360°の絶景を堪能できました。東にはこれから向かう高麗山。
遠くにはみなとみらいのランドマークタワーが見えました。
南には太平洋が広がります。
南東には江ノ島と三浦半島。相模湾の形がはっきりと手に取るようにわかります。
南西には伊豆半島が見えますね。
そんな広い海を眺めながらブランコはいかがでしょうか。
思わず乗ってしまいました。ブランコをこげば大海原に飛び出すかのよう。
今まで乗ったブランコで一番気持ちいいブランコでした。
湘南平の西端にはレストハウスがあります。ジブリに出てきそう。海を見ながらお昼を食べるのも良さそうですね。
屋上は展望台になっていてより高い視点で眺望を得ることができます。
北には大山。
西には富士山。左のぽこっとした山は箱根の外輪山、金時山です。
双眼鏡を無料で覗くことができました。
「ainowa」というモニュメントもありました。
テレビ塔方面。
遮るものがないので風がビュービュー吹いていました。寒くなってきたので高麗山に向かうことに。
湘南平〜高麗山
湘南平から高麗山までは山の尾根を歩きます。途中シャガが群生していました。
シャガは地中の根茎から匍匐枝を伸ばして増えるので、ここにあるシャガは全てクローンのようなもの。薄暗い場所ですがところどころ陽の光が当たり幻想的でした。
特徴的な黄色と薄紫色の斑点は昆虫に蜜のありかを教える標識の役割を果たしおり、ネクターガイドと呼ばれるそうです。
途中八俵山(標高160m)をとおります。木々に囲まれているため眺望はありませんが、ベンチがあるので一休みできます。
木の橋を渡り少し登ると…
高麗山に到着です!高麗山の歴史が書かれていたのでパチリ。
高麗と若光
昔から日本と朝鮮の文化交流は深く、相模国をはじめ東国七州の高麗人を武蔵国に移して高麗郡をおいたと「続日本記」には書かれています。
奈良時代のころ高句麗は唐・新羅に滅ぼされ、日本に難を逃れた人も多くその中に高句麗王族のひとり高麗若光もいました。若光は一族をつれて海を渡り大磯に上陸、日本に帰化してこの山のふものと化粧坂あたりに住み、この地に大陸の文化をもたらしました。
高麗郡は現在の埼玉県日高市付近にあった郡で、高麗川という川の名前にかつての名残をとどめています。
かつてここには高来神社の上宮があったそうですが、今は石祠が祀られています。
高麗山〜大磯駅
下山を開始します。まずは長い石段を降りる。
途中男坂と女坂への分岐があります。観光案内所で男坂は急と聞いていたので女坂方面に行くことにしました。
きちんと整備されているので歩きやすかったです。
しばらくすると高来神社の裏手に出ます。ここで先ほど分かれた男坂と合流します。
高来神社。
鳥居の外から振り返ると高麗山がこんもりしていました。
神社を出て参道を少し歩くと国道1号線に出ます。西に向かい大磯駅を目指します。
右手には先ほどまで歩いていた山が見えました。
JR東海道線のガード下をくぐります。
しばらく歩くと大磯駅前の交差点にでます。ここを右に曲がれば大磯駅です。
駅前にはクラシカルな建物がありました。大磯迎賓館といい、中ではイタリアンレストランが営業しているそうです。
大磯駅に戻ってきました。
低山なのであまり期待せずに登りましたが、湘南平からの眺めが想像以上に良かったです。首都圏から容易にアクセスできるので日帰りハイキングにぴったり。大磯の町自体も自然が豊富でゆったりとした雰囲気が素敵。歩いていると歴史的なスポットも多かったので、今度は歴史散歩をしにきてみたいですね。